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タヒボとはどんなお茶かを調べていたうちに居たのは茶色の柴犬で、前脚は靴下を履いたような白い模様が入っていました。表情豊かでやんちゃな彼は、落ち着きのないおっちょこちょいな犬でした。
ある日の散歩では、蛇に驚いて跳び上がる事もありました。その見事な跳躍はいま思い出しても笑えます。
またあるときは、脱走して近所のお婆ちゃんに連れられて帰ってきました。そこの家には雌犬がいて、仲良くしたかったようでした。
朝晩の散歩が大好きで、ご飯が待てなくてじたじたと足踏みをして待っていました。
そんな彼のお家は、庭付きの一戸建てでした。小屋の裏手にこっそり掘っていた穴が、大きくなりすぎて小屋を傾けてしまう事件も起こしました。
お手ぐらいしか出来ないけれど、撫でてもらうのが大好きで、いつも甘えるように頭を寄せてきました。
彼の家の裏手には、ちょうどふせが出来るくらいの大きな岩がありました。番犬でもある彼は、そこで庭を見守っていました。家族が帰れば顔を上げ、見慣れない人は吠え立てます。それでも声をかければ鳴き止んで、じっと私達の様子を眺めていました。
私が家を出る頃、彼は老犬になっていました。別れの日、いつものように撫でると何時もより強めに身体を押し付けてきました。大丈夫、また会えるよと声をかけ、一旦その場を離れます。彼は岩の上に登り、家族に見送られる私をじっと見つめていました。
里帰りがなかなか出来なくて、彼に再会したのは一年ほど過ぎた頃でした。少しの間に病気をし、ぼろぼろの体になっていました。目は濁り、腸は身体から飛び出ていたのです。その頃動物病院は遠方で、連れて行ってやることも出来ませんでした。痛がっていないのが唯一の救いでした。
私のことなど忘れてしまっただろうかと、恐る恐る近付きました。居場所は相変わらず岩の上です。気付いた彼は顔を上げ、岩から降りて近付いてきました。濁った瞳で見上げてから、頭を落として首の辺りを寄せてきます。ただいま、そう言いながら、私はふわふわの身体に手を伸ばしました。その姿が嬉しそうだと感じるのは、私のエゴだったかもしれません。
その後彼は、半年ほどで死んでしまいました。残ったのは小屋と、鎖と岩だけです。彼の庭付き一戸建ては、もうしばらく新しい入居者を迎えることはないでしょう。
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