年齢とともに内容を変えていった

愛犬に餌を与えるのは母の担当でした。初めて犬を飼ったため、どんなものを与えていいのか分からず、とりあえず近所のスーパーで売っている安価なドッグフードを与えていたことを覚えています。次第に、ドッグフードといっても様々な種類があることに気づき、犬種によっても適切な商品が違うことが分かったようです。私も一緒にスーパーへ買い物に行くと、どの商品が愛犬に合うのか子どもなりにいろいろと考えました。

当時はインターネットが普及していなかったので、どんな商品があるのかもどんなものがいいのかも調べることができなかったのです。そこで、近所のペットショップへ行っていろいろと聞いてみることにしました。やはりその道のプロなので、とても詳しく丁寧に教えてもらえて良かったです。それからはスタッフのアドバイスどおりの商品を与えるようになりました。
ただし、ドッグフードは飽きるのか、愛犬が食べてくれないこともあったのです。そんな時は母が人間の食事の余り物を工夫してあげたり、別の商品を探して与えたりしていたようです。

そして、歳を取ってきてからは食事量が減ってしまったので、老犬に合うものを与えるようになりました。動物病院で教えてもらったドッグフードを与えていたそうです。そのドッグフードは老犬向けのもので、栄養素なども幼犬や成犬とは少し違っているというものでした。老犬になると骨が弱くなってしまうため、骨を強くするカルシウムがたっぷり入った商品や糖尿病予防のための商品などを好んで購入するようになったのです。

愛犬は美味しいと思って食べていたのか分かりませんが、与えるものはあまり残すこともなく食べていたように思います。今の時代だったらもっと機能的にも良いものがたくさんあるのですが、当時でもいろいろと工夫をして商品を使い分けていたものです。
全体的にあまり手作りの品はあげていませんでした。犬にあげてはいけない食べ物をよく理解していなかったからです。