愛犬を環境に慣れさせる方法

犬を飼いだしてすぐの時期というのは、飼い主たちがかまいすぎて犬が寝不足に陥ってしまうケースがあります。
特に、この時期は環境も大きく変わるので、精神的ストレスと肉体的ストレスが重なり、犬がいちばん体調を崩しやすい時期とも言えます。
単なる疲労が原因だった場合も、適切な対応ができていないと重症になりかねないので、気を付けましょう。

犬を飼いだしてすぐの時期は、新しい環境に慣れさせることを最優先させて、寝たがっているときは邪魔せずに好きなだけ寝かせてあげてください。
そして、犬が自分からこちらに寄ってきたら優しく撫でてあげれば、安心させることができます。
また、子犬の場合は、母犬と離されたことによる寂しさから、夜泣きをすることがあります。
それによって寝不足になり、体調を崩すケースもあるため、子犬が現在の環境に慣れるまでは、寝るまで側に付いていてあげたほうがよいでしょう。

子犬が寂しがらないように、お湯を入れたペットボトルなどを母犬の匂いを付けたバスタオルでくるみ、ハウスに置いておくというのも一つの手です。
家の環境に慣れてきたら、社会に慣れさせることもしていきましょう。
親・兄弟・友達など他の犬と接して、犬同士のコミュニケーションを学習させることや、人間と触れ合う中でさまざまな物や音などを体験させて、社会に適応できる力を育むことを「社会化」と呼びます。
その社会化に最も最適なのが、生まれてから3ヵ月目くらいまでの時期です。

この時期に経験した出来事には適応がしやすくなるので、さして怖がったりしなくなります。
一方、この時期に部屋から出さずにいると、初めて見る物や初めて聞く音に過剰に反応し、引きこもりになってしまうこともあります。
ですから、この時期にいろいろな経験をさせておきましょう。
まず、犬同士で遊ぶ時間を作ってください。
次に、いろいろなタイプの人と触れ合う時間を作ってください。
そして、人混みの中を歩いたり、車に乗せるなどすることで、社会化がうまくいきやすくなります。