フードは年齢と体質に合わせて

愛犬に食べさせるフードの選択に際して、ポイントが2つあります。

まずひとつは「愛犬の年齢に合わせたフード選びをする」ということです。
大きく分けて幼犬期、成犬期、老犬期の3つに分かれます。
幼犬期は消化器官が充分に発達していないことから、消化に良いフードを選びましょう。
また食べる行為そのものにもまだ慣れていないため、誤嚥や窒息のおそれも捨てきれません。
柔らかいもの、噛み砕きやすいもの、粒が小さなものを選ぶとよいでしょう。
フードをそのまま食べさせるのではなく、水やお湯にひたしてふやかすのもよいでしょう。

成犬期は最もエネルギーを必要とする時期で、食欲も旺盛です。
栄養価の高いものを食べさせてください。
ただしたくさん食べさせると肥満の原因となります。
日頃の運動量に合わせて一日あたりの量を決めるとよいでしょう。

老犬期は食欲の減衰期でもあります。
たくさん食べさせるよりも、少量でも栄養価の高いものを選ぶべきです。
消化器官にも衰えが出てきますので、幼犬期と同じく消化のよいものを選んだり、フードを水やお湯でふやかすなど工夫しましょう。
他にお皿の高さにも注意が必要です。
わんこはどうしても立って食べることから、口が首より下になります。
すると重力に逆らって嚥下することになるのですが、老犬ではこの力が弱くなるため、うまく嚥下できないことがあります。
お皿の高さを少し高くして、愛犬が食べやすいように工夫してあげましょう。

ポイントのふたつめは「体質に合わせたフード選びをする」ということです。
これは特に純血種に多いことですが、個体によってはアレルギーを持っている場合があります。
フードの原料の多くは鶏肉ですが、牛乳や豚肉、その他の肉を使っているものもたくさんあります。
体質に合わないものを食べさせるとアレルギー反応により、体が傷ついてしまいます。
できるだけ早いうちにアレルゲン検査を受けるようにしましょう。
愛犬の体質が分かれば、アレルゲンを避けたフード選びができます。
またアレルゲンには口にするものだけでなく、公園などに生えている植物も含まれます。
検査結果を参考に、アレルゲンとなる植物が生えている場所を避けて散歩させるなどしましょう。