犬を飼うようになったら、まずやっておきたいのがトイレのしつけです。これは犬が家に来てからすぐに教えるようにしましょう。具体的には、トイレシーツを敷いた上で排泄をさせることを教えるわけですが、最初の内はなかなかうまくできないこともあるものです。だからと言って叱ってはいけません。叱ると隠れて排泄をするようになるので、失敗したらそのまま片付けるようにします。朝起きた時や食事の後などは、特にトイレに行きたがる時間です。シーツの上でにおいを嗅ぎ始めたら、そのままトイレに誘導します。それからアイコンタクトができるようにします。
アイコンタクトと言うのは、犬が飼い主の方を見ている状態のことで、犬の意識が飼い主に向いているため、しつけを効果的に行うことができます。その他にも、飼い主や家族などに触られることに、慣れさせておくようにします。犬に触れることで、飼い主との信頼関係を強めることもできますし、何よりもブラッシングや爪切り、シャンプーなどの手入れをするには、犬に触れることが不可欠です。
病気やけがの早期発見にも役立ちます。それから食事のしつけも忘れずにしておきます。ドッグフードをあげる時も、必ず飼い主が「待て」「よし」を教え、「よし」の合図が出てから食べさせるようにします。それから人間の食べ物をほしがっても、決して与えないようにします。人間には無害でも、犬に取っては有害な食物、最悪の場合命にかかわるような食物は意外と多いのです。あと大事なこととして、噛んでいいものとよくないものを犬に教えるようにします。特に子犬の頃は甘噛みをしたがりますが、そのままにしておくと、人間を噛んでいいのだと思うようになります。
手を甘噛みされたら、しばらく無視をするといいでしょう。また家具やコードなども噛まれては困るものです。噛み癖を防止するスプレーなどを使うのもいいでしょう。そして噛んでもいいおもちゃを与えたり、一緒に遊んであげたりすると、犬はそちらの方に興味を持つので次第に噛まなくなります。また犬のしつけで大事なのは、うまくできたらほめてあげることです。ほめられるとはいいこと、楽しいことであり、飼い主に取っても犬に取ってもプラスになることだからです。